──Ideal City?という思考実験
生産性の向上って、ずっと正義のように語られてきましたよね。
でも、何かが速く、効率よくなったぶん、
誰かの“居場所”や“役割”がそっと失われていく。
AIや自動化の進化も、たぶんその延長線上にあります。
そしてもう、それは止まらない流れかもしれません。
だったらいっそ、先に奪ってもらって、それでもちゃんと豊かに暮らせる場所をつくるのはどうでしょう?
仕事を奪ってもらう、という発想から始めてみる
いま、働かずに生きることは、どこかで“居心地の悪いこと”として扱われがちです。
「役立っていないんじゃないか」とか、「誰かに甘えてるんじゃないか」とか。
でも、これからもっとAIやロボットが仕事をこなしていくなら、
“働かないこと”がむしろ未来のスタンダードになるかもしれません。
だったら──
「奪われることを恐れる」のではなく、
「ちゃんと奪ってもらえる制度」がつくれるんじゃないか?と思ったのです。
Ideal City?という小さな社会実験
そんな発想から生まれた妄想が、「Ideal City(アイディール・シティ)?」という実験区です。
ここでは、仕事を手放す人も、仕事を奪う側になる人も、
どちらも歓迎され、どちらも尊敬される仕組みがあります。
奪われる人には:
- 普通の生活の保障
- “存在”そのものを可視化する文化プログラム(語る/聞く/共にいる)
奪う人には:
- AI・自動化の導入支援
- 雇用削減と社会貢献の質に応じた評価インセンティブ
どちらも、いつでも行き来できる
そしてこの構想のいちばんの特徴は、どちらの立場にも固定されないことです。
- 今月は“手放す側”として余白を味わって、
- 来月はまた“引き受ける側”として新しい技術やプロジェクトに参加する
そんな自由な「ロール・モビリティ(役割の可動性)」が制度に組み込まれています。
制度に守られていながら、制度に縛られていない感覚。
これは、たぶんすごく大事なことです。
制度には、文化の磁力を
「生活が保障される」だけじゃ、街には人が集まりません。
そこに“行ってみたくなる空気”がないと、制度は生きものにならない。
だからIdeal City?では、制度そのものに文化的な磁場を持たせようとしています。
- 人々と会話するためのカフェ
- なにもしないためのたくさんのベンチ
- ここの人々存在を評価する小さな図書館
そんな、“名前のつかない価値”が尊重される都市です。
Ideal City?というネーミング
Ideal City?
この名前には、問いが込められています。
理想って、誰にとっての?
理想って、固定できるもの?
理想って、更新されるもの?
理想って?
完成されたユートピアではなく、みんなで問い続ける“未完成の都市”。
それがこの「?」に込めた思い。
最後に
生きること自体に価値があるなら、
生きているだけの時間を、ちゃんと支える社会があっていい。
働かないという選択を、「あきらめ」ではなく「スタート」に変える。
そんな都市を、先にちょっとだけ試してみる。
どう思います?
仕事を奪ってもらえる社会──。



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