はじめに
共産主義は「資本主義を徹底的に発展させた先に現れる社会」とマルクスは考えました。
ところが現代の共産党は、格差是正や分配を優先するあまり、むしろ共産主義への到達を遅らせているのではないか?
この逆説を整理してみます。
マルクスの理論:資本主義は次の社会を準備する
マルクスは、人類史を「生産力の発展段階」として捉えました。
資本主義は史上最大の生産力を発展させる装置であり、その矛盾(格差・搾取・過剰生産)を通じて次の段階=社会主義、そして共産主義へと進む。
重要なのは「資本主義を十分に発展させること」が条件である、という点です。
今の日本:まだ資本主義を発展させるステージ
現代の日本社会は成熟した資本主義国でありながら、生産性やイノベーションにはまだ伸びしろがあります。
もし共産主義が「生産力の極大化」の先にあるならば、今はむしろ資本主義を徹底的に発展させるステージ。
資本主義で生産性を高め、やがて「分配の方法を決めるだけで社会が成り立つ」段階まで成長させることこそ、共産主義に至る最短の道です。
なお、生産性の向上による「適度なトリクルダウン」は既に社会に浸透しています。だからこそ社会保障を過剰に厚くして資本主義のダイナミズムを削ぐより、まずは経済成長を重視するべきでしょう(詳しくは[利己的な人も許してあげて?最後は利他にたどり着くから。──利己と利他の関係論]
共産党の立場:格差是正がもたらす逆説
日本共産党は「格差の是正」「分配の強化」を掲げます。
これは人道的には理解できますが、マルクス理論的には「矛盾を和らげてしまう」ため、共産主義への移行を遅らせる可能性があります。
つまり、共産党が目指す社会主義は「未来を早める」のではなく「現在を持たせる」方向に働いているのです。
まとめ:共産主義に早く至るには
共産主義に早く到達するためには:
- 資本主義のダイナミズムを突き詰め、生産性を拡大する
- 格差や矛盾を矯正しすぎない
- 同時に、未来像(AI・自動化による労働からの解放、分配中心の社会)を夢として提示する
つまり、「資本主義で生産性を高めて分配だけで済むようになるまで成長させる」ことが、共産主義に近づくための条件なのです。
……以上、熟考したのですが、全く受け入れられそうもない提案になってしまいました(笑)




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