インテリアがなんとなくしっくりこないと感じたら、それは「スタイル」を見直すタイミングかもしれません。家具や雑貨が集まるうちに、なんとなくまとまりがなくなってしまった……、それは、インテリアの「色・形・素材・光・余白」がバランスを欠いているせい。
そんな時、やっぱり参考になるのがインテリアの王道パターンです。
ここでは、代表的な15のインテリアスタイルを取り上げて、各スタイルが持つ「色・形・素材・光・余白」を見ながら、その雰囲気をつくる照明や植物の選び方、家具ブランドの例も交えまとめていきます。
1. 北欧ヴィンテージ

北欧諸国(特にデンマークやスウェーデン)で1950~60年代に生まれた、木のぬくもりとシンプルな機能美が魅力のスタイルです。チーク材などを用いたミドルブラウンの家具、丸みを帯びたフォルムが特徴。
代表的な家具ブランドにはフリッツ・ハンセンやカール・ハンセン&サンなど。照明はルイスポールセンのPHシリーズやペンダントライトが定番です。
植物は、フィカス・ウンベラータやモンステラなど大ぶりの観葉植物をラタンの鉢カバーに入れて添えると調和が取れます。
2. モダン

20世紀初頭のモダニズム建築にルーツを持つモダンスタイル。白や黒、グレーなどの無彩色を基調に、ガラスやスチールといった無機質な素材で構成される、直線的でシャープな印象の空間です。
照明はアルテミデのトロメオや、アングルポイズなどの機能美あるものがフィットします。植物はフィカス・ベンガレンシスや柱サボテンを陶器の鉢でスタイリッシュに配置。
家具はカッシーナやミノッティなどが好相性。アートをポイント使いすることで、余白の美を際立たせます。
3. ナチュラル

自然素材を活かした明るく素朴なスタイル。無垢材、リネンやコットンなどの柔らかな素材を用い、白壁や淡いトーンのファブリックで構成します。
ウニコやアクタスのナチュラル系ラインが親しみやすく、照明は布シェードやウッドベースのフロアランプがなじみます。植物はポトスやオリヅルランなどの優しいグリーンを、バスケット素材の鉢カバーで楽しんで。
4. ミッドセンチュリー

1950~60年代にアメリカやヨーロッパで広がった、未来感とレトロ感が共存するスタイル。成形合板やプラスチック素材の家具、幾何学柄、原色が特徴。
イームズやジョージ・ネルソンの家具が代表的で、照明はネルソンバブルランプなど、有機的な形状のものがよく合います。
植物はフィドルリーフ・フィグなど、造形的な葉を持つ大型グリーンがおすすめ。鉢はテラコッタか木製プランターで統一感を。
5. インダストリアル

工場や倉庫を思わせる、無骨で力強いスタイル。レンガ壁、鉄パイプ、重厚な木の素材感が魅力。
家具はクラッシュゲートなどが取り入れやすく、照明は黒のアイアン製ペンダントやジェルデのフロアライト等が似合います。
植物はサンスベリアやディフェンバキアなどシャープな印象のグリーンを、金属やセメント鉢で無骨にまとめると調和します。
6. クラシック

ヨーロッパの伝統様式に根ざした、気品と重厚感のあるスタイル。マントルピースやクラウンモールディングなど、建築的な装飾が特徴です。
照明はクリスタルシャンデリアやキャンドル型のブラケットライトなどが定番。家具はロイズ・アンティークスなどで選ぶと空間に深みが出ます。
植物はカサブランカなどの華やかな花や、アイビーをシルバーポットで飾ると上品さが際立ちます。
7. フレンチシャビー

アンティーク感と優雅さをミックスした、フランスの田舎家風スタイル。くすんだホワイト、レースや花柄のファブリックがポイント。
家具はホワイトペイントのシャビー加工がされたチェストやチェア。照明はシャンデリアやミルクガラス系のランプ。
ミモザやオリーブの枝物をアンティーク風のブリキ鉢に活けて飾ると、空間に軽やかさが加わります。
8. カントリー

木のぬくもりと素朴さを大切にした、リラックスできるスタイル。アメリカン、ブリティッシュ、フレンチと地域により個性があります。
家具はオーク材やパイン材を用いた素朴なものが基本。照明は布シェードのテーブルランプや素朴なアイアンのものを。
植物はゼラニウムやラベンダーをウッドボックスで床置きに。カゴや編み物との組み合わせで季節感も演出できます。
9. ボヘミアン

多文化的で自由なミックススタイル。エスニック柄のラグ、カラフルなクッション、手仕事の雑貨などが特徴です。
照明はモロッコ風ランプや布製のペンダントシェードが好相性。ソファ脇に吊るしたマクラメ編みプランターでアロエやリプサリスなどを飾ると雰囲気が一気に上がります。
家具は古道具やアンティークショップで見つけた一点ものが映えます。
10. ジャパンディ

日本の“侘び寂び”と北欧の“ヒュッゲ”を融合させたスタイル。ミニマルで静けさのある空間を目指します。
家具はオークや竹などの天然素材を基調に、無駄のない直線と柔らかな曲線を共存させます。照明はイサムノグチの「AKARI」など紙製のペンダントが象徴的。
植物は盆栽やシダ類、常緑のグリーンを陶器鉢で添えると空間に奥行きが生まれます。
11. トラディショナル

英国の古典様式にルーツを持ち、上品で落ち着いた空間を構成。マントルピース、チェック柄、重厚な木の家具などが特徴です。
家具はロールアームのソファやマホガニー材のキャビネットなど。照明はベースが陶器や真鍮のスタンドタイプが似合います。
植物はアイビーやベゴニアなど、クラシカルな雰囲気のグリーンを陶器鉢に合わせて。
12. アジアン

東南アジアのリゾートのような開放感と静けさを持つスタイル。バンブーやラタン、濃い木目の家具が特徴です。
照明はフロアスタンドや間接照明が効果的。観葉植物はオーガスタやパキラなど、大ぶりで濃い緑のものを陶器または籐編みの鉢で配置すると映えます。
家具はケンテックスやバリ製のものが多く、自然との調和を重んじた素材選びがポイントです。
13. モロッカン

幾何学模様、タイル、ランタンなど装飾性に富んだスタイル。異国情緒とリラックス感が魅力。
照明はカラフルなステンドランプやアイアン製のペンダントが代表的。植物はサボテンやアガベなど、乾燥地帯に合うグリーンをテラコッタ鉢で取り入れると統一感が出ます。
ファブリックはベルベル柄やキリムラグで個性を添えます。
14. モダンコテージ

田舎家のぬくもりと現代の洗練を融合。木の梁、ベージュやグレーなどの柔らかな中間色が空間を包みます。
家具はカリモクやリグナなどのナチュラルモダン系が調和。照明はリネンやフェルトシェードのフロアスタンドがマッチ。
植物はリュウビンタイやオリーブなど、静かに佇むグリーンがよく合います。
15. コンテンポラリー

現代の感性を反映したスタイル。ミニマルながらどこか温かみがあり、素材と色彩でリズムを生み出します。
家具はアルフレックスやB&B ITALIAなど、造形が美しいものを選び、照明はフロスやムーイのようなアート性の高いデザインを。植物はツピタンサスやフィロデンドロンなど、葉のフォルムが特徴的なものを添えて動きを演出します。
さいごに
インテリアは、家具だけではなく「空間全体の調和」で決まってくるものです。私は、植物と照明に少しこだわることで空間がグッと印象が上がっていくような気がしています。
インテリアスタイルのテーマごとに、それを印象づけるようなグリーンやライトの選び方は、空間を整える決め手になるかもしれません。そして、家具や雑貨にもそのスタイルならではの名品があるもの。スタイルの特徴を知ることは、心地よい住まいづくりへの近道なのです。
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