人間社会には「見えざる手」とも呼べる力がある。自由競争は矛盾や格差を生むこともあるが、長い目で見ればそれを調整し、社会全体を押し上げていく。私はその力を楽天的に信じているし、それで大丈夫だと思っている。
民間に任せれば「見えざる手」が弱者を支援する
ユニクロやニトリの事例は、競争が自然に弱者支援に接続する構造を示している。彼らは競争に勝つためにコストを削り、品質を上げ、効率を高めた。その成果が「お値段以上」として庶民に届き、誰もが生活水準を高められるようになった。これは特別に弱者を狙った政策ではないが、結果として平等の拡大につながっている。
政府の介入がうまく設計されれば「見えざる手」は働く
政府の役割は「価格を下げろ」と命じることではなく、競争が働く仕組みを整えることにある。格安スマホは寡占を崩す規制緩和、ジェネリック医薬品は承認制度の整備によって競争が促進され、生活コストが下がった。ここでも見えざる手は21世紀型に生きており、設計次第で政府介入は弱者支援にもつながる。
自由型政策の四天王
自由型政策の成功例を並べると、見えざる手がどう活きているかがよくわかる。
- 賃上げ税制
一見「ご褒美」型に見えるが、実は人材獲得競争を促す装置。競争が働くことで社会全体に賃金トリクルダウンが広がる。 - 格安スマホ
通信市場の寡占を崩す規制緩和により競争が激化。結果として通信費が下がり、利用者全体の生活コストが改善。 - ジェネリック医薬品
承認制度の整備で製薬会社間の競争を促進。医療費を抑え、患者の負担を軽減した。 - ふるさと納税(惜しい例)
地域間競争を促す仕組みだったが、返礼品合戦に歪んでしまった。本来は地域ブランド育成に活かせたはずで、惜しい失敗例。
成功例に共通するのは、政府が「直接価格を操作しない」こと。条件を整え、競争に任せると見えざる手が働き、庶民の生活が豊かになる。
平等型課題も「自由型政策」で解く
シングルマザー支援や地方創生といった平等型課題も、補助金のばらまきではなく自由競争の設計で解ける。保育サービスや柔軟な雇用制度を整えることで、シングルマザーは働きやすくなり、競争市場に参加できる。地方創生も、ふるさと納税や特産品ブランド化を「競争の場」として設計し直すことで持続的な成長につながる。
政府が見えざる手を無視すると失敗する
一方で、政府が競争を軽視すると見えざる手は機能しない。典型例はバラマキ政策である。これは一時的に安心を与えても、生産性や競争力を高めず、持続性を持たない。惜しい例としてのふるさと納税は、制度設計の甘さが競争を歪めてしまった好例だ。
楽天主義というジンテーゼ
21世紀の見えざる手は、民間でも政府でも活かせる。ただし条件がある。民間に任せれば競争は自然に庶民に届き、弱者支援になる。政府が介入するなら、競争が働くように制度を設計しなければならない。逆に競争を忘れたバラマキは未来を削いでしまう。
私は右派のように「民間万能」とは言い切らず、左派のように「政府万能」とも思い込まない。自由競争を信じ、その設計によって弱者支援や平等課題をも解決できる──そういう自然体の立場にいる。
保守から見れば、この態度はきっと乱暴に見えるだろう。間違えた理性でバラマキをしても、競争原理を設計し損ねても、速度が落ちるだけで社会全体は漸進していく。私はその「いい加減さ」を、かめへんかめへんと受け止めている。
結語
21世紀の見えざる手を信じる──それが私の楽天主義である。危機は避けられないが、社会は学び、また立ち直る。長い目で見れば格差も少しずつ解消されていく。
ちなみに私は、カードも銀行も証券も、スマホも電気ガスも、すべて楽天ユーザーなのだ。
ほらね、楽天主義(笑)。



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